武道の殿堂として1990年に開館した東京武道館。一般的には、武道館と聞くと「日本武道館」が思い出されますが、この「東京武道館」は日本武道館に劣らない、圧倒的なインパクトを持つ武道館です。
菱形を積層した外観は、日本の「雲・海・山・人」をイメージしたデザインとのこと。外部のみならず、武道館内部にも一貫した表情を与えています。菱形の連続する屋根はデザインにリズムを与え、太陽の動きにあわせて異なる表情をみせています。
設計者の六角氏は「武道とは運動競技(スポーツ)の中で唯一の芸術である」とも述べています。
建物は、JR綾瀬駅から帯状にのびる東綾瀬公園内に立地し、公園の回遊性を分断しないよう、建物のボリュームを大きくふたつに分割し、建物の間には回廊・オープンテラスが配置されています。
(2013年12月追記)
東京武道館は、2012年に建物・設備機器等の老朽化に伴う改修工事が実施されました。床の全面張り替えをはじめ、バリアフリー対応、設備機器の更新などが行われています。
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